カラコンやコンタクトレンズの数値の中でも、見え方に大きな影響を与えるのが「度数」です。
「視力」とよく似ているようで実は違う、少々まぎらわしいこの度数ですが、しっかりと把握しておかないと不便な目にあってしまうでしょう。
視力は目の良さ、度数は使うレンズの基準
度数は「D」や「PWR」と表記されている数値です。
見え方に関わる数値ということで視力と似ていますし、関係もあります。
しかしあくまでも視力と度数は違うデータなのです。
視力はその人の目の良さ、悪さを表す数値です。
視力が高ければ目が良く、視力が低ければ目が悪いということになります。
一方、度数はその人が装着するべきメガネやコンタクトの基準となる数値です。
あくまでもメガネやコンタクトを選ぶために計算された数値で、これがそのままその人の目の良さや悪さを示すわけではないのです。
また視力は穴の空いた円を使った定番の視力検査で測定されますが、度数は眼科などで機器を用いて測定されるものです。
測定方法という面でも、視力と度数は違うものと言えるでしょう。
度数について
コンタクトの度数は「-5.25」のような数値で表記されています。
この数値のうち、プラスマイナスは遠視と近視の違いを表します。
プラスであれば遠視、マイナスであれば近視です。
そして数字が度数の強さを表します。
数字がゼロから遠ければ遠いほど、度数がより強いということになります。
度数は大抵の場合、+10.00や-10.00など、度数10が最大値となっているでしょう。
プラスマイナスゼロの場合、度数はありません。
視力と度数は違うものですが、視力から度数を、度数から視力を計算することも可能です。
計算で出たデータを鵜呑みにしてはいけませんが、参考にするぐらいならよいでしょう。
度数より視力を計算する式は下の通り。
「視力 = (12 - 度数)/100」
視力より度数を計算する式は下の通り。
「度数 = -(0.32÷視力)」