カラコンやコンタクトレンズには数多くのデータが存在します。
数字がたくさんあってややこしく感じるかもしれませんが、そのどれもがカラコンやコンタクトを安全に使うために必要な、とても大切な数値です。
BCとは?
カラコンのデータの1つ「BC」は「Base Curve(ベースカーブ)」の略です。
「カーブ」とついている通り、BCはレンズの曲がり具合を表します。
眼球はただの平らではなく曲がっているため、眼球に装着するレンズもそれに合わせて曲がっています。
BCの数値が大きいほどレンズの曲がり具合はゆるく、逆に数値が小さいほどレンズの曲がり具合はきつくなっていくのです。
実はBCの数値はレンズをずっと伸ばして円形にした時の半径を表しています。
BCが9.0であれば、レンズを円形になるまで伸ばした時、半径が9.0mmの円になります。
BCが8.5なら半径8.5mmの円に、BCが9.6なら半径が9.6mmの円になるのです。
このようにBCの数値が小さいと、より小さい円を作ることになります。
小さい円のカーブは急になるので、BCが小さいほどレンズのカーブもきつくなるという仕組みです。
自分にとって適切なBCについては眼科で検診を受けて確認することとなります。
基本的に眼球が大きめの人ほどBCが大きくカーブの緩いレンズを使用することになるでしょう。
ちなみに成人の眼球だと、半径の平均は1.2mm。
しかし黒目部分は眼球よりでっぱっているため、実際にはこれよりカーブがきつくなっているのです。
適切なBCの選び方について
自分のBCとぴったり一致するレンズを選ぶのが一番です。
しかしBCの数値が同じでも、商品やメーカーによって微妙に大きさが異なっていることもあるでしょう。
データ的には大丈夫だからと言って、違和感を覚えるレンズを無理に装着してはいけません。
ちなみにBCはプラスマイナス2までならズレていても大丈夫とされています。
できればしっかりと一致しているのがよいのですが、どうしても合うものがない場合はこの範囲でレンズを探してみるのもよいでしょう。