目の視力が変わるように、自分に合う度数も目の状態によって変わることがあります。
使っているレンズの度数が合わなくなってしまえばうまく見えなくなってしまいますし、目に負担をかけて疲れさせてしまうでしょう。
そういった時は違う度数のレンズに変更する必要があるのですが、実はただ変えればいいというものでもありません。
度数の変更は、慎重に行わないと思わぬ危険を招くことがあるのです。
度数が変わる理由は1つじゃない
そもそも目の視力が悪いという状態は、実は「ピントの合う距離が適切ではない」という状態です。
ピントの合う距離が近すぎたり、遠すぎたりするために物をうまく見ることができない状態を「視力が悪い」と表現しているのです。
度数のあるレンズは、視力の悪い目のピントを適切な距離に調整する効果があります。
近すぎたり遠すぎたりするピントを正しい位置に整えることで、ものを見えやすい状態にしているのです。
こういった理由のため、レンズの度数が合わなくなる理由は1つではありません。
理由の1つは、よりピントが遠くなったり近くなったりして、より視力が悪くなってしまうこと。
そしてもう1つは、ピント調整機能が回復し、実は視力が向上していることです。
度数が合わなくなった理由がこのどちらなのかを正確に理解していないと、度数を変えようにも適切な度数を選べません。
そのため、軽率な度数の変更は危険となってしまうのです。
度数の変え方
レンズの度数を変更する場合は、眼科に相談してください。
「今使っているレンズが合わなくなったので診てほしい」と医師に伝え、使用しているレンズも必ず持参しましょう。
眼科で視力や度数について検査を受ければ、視力が良くなった場合でも悪くなった場合でも、より適切な度数を教えてもらえるはずです。
その指示や処方に従って、新しいレンズを選びましょう。